![]() |
MiG-21F-13 | |
![]() |
![]() |
|
AIRFIXとFUJIMIのキメラ 1/72 MiG-21F-13 | 完成日 2005年 4月16日 |
MiG-21F-13 実機について MiG-21は世界で最も広く普及した超音速ジェット戦闘機で、旧ソ連の主力機であったことはもちろん、東欧諸国や中国など旧共産圏で使われた他にも、インドや中東諸国さらにはアフリカ諸国など、世界中の国々で使われている傑作機です。その秘訣はまず安価であること。一説によればF-4ファントム1機の値段で5機のMiG-21が購入できると言われています。それでいてマッハ2級の高速と燃料をある程度消費した状態では推力重量比が1を超える高機動性。さらに構造が簡単で整備や維持管理が容易である点などがあげられます。このように大ベストセラーとなったMiG-21には数々の発展型がありますが、F-13は本格的に量産された最初の型で、ドーサルフィン(コクピット後方の胴体上部のふくらみ)がない,機首空気取り入れ口が細い,垂直尾翼の幅が狭いなど、後の発展型に比べ非常にスマートで軽快な印象が特徴的です。 |
当時記 AIRFIXのMiG-21は1988年に一度作ったことがあります。がらんどうのコクピットをプラ板でスクラッチし、同じくがらんどうのエンジン排気口内部にも自作した部品を組み込みました。しかしこの時、ディテールアップにデザインテープ(紙製の細い粘着テープ)を多用したところ、完成後半年ほどでカビが発生し、見るも無残な状態になってしまいました。修正を試みましたがカビた部品を取り外すことができず、泣く泣く捨てたという悲しい過去から17年、リベンジの時は来ました。今回は苦い経験を生かしてプラ以外の素材は使わず、ディテールアップにはFUJIMIのキットを使用するというキメラ作戦です。しかし、これを作り始めた直後の2005年1月、ドイツレベルから1/72MiG-21F-13の決定版と言えるすばらしいキットが発売されたんです。よっぽど乗り換えようかとも思ったのですが、やはりどうしてもAIRFIXでリベンジしたかったので制作を続行、なんとか完成まで漕ぎ着けました。レベルのキットも当然購入。コクピットまわりなどはレベルの箱絵を見ながらディテールアップしてます。(笑) |
|
![]() |
|
キットについて [AIRFIX 1/72 MiG-21F-13 & FUJIMI 1/72 MiG-21MF] : MiG-21は長い間決定版キットに恵まれていませんでした。1/72ではFUJIMIがメジャーですが、胴体中央部の高さがあり過ぎるのと水平尾翼とノズルの位置関係がおかしいせいであまり似てません。一方AIRFIXは古いキットながら実機の雰囲気を良く捕らえており、スケールも正確な好キットだと思います。機首を絞りすぎているという弱点がありますが、1974年に刊行された(旧)世界の傑作機No.55「MiG-21フィッシュベッド」に載っている写真と見比べてもそれほど違和感はありません。逆に胴体側面形はこれらの写真に良く似ていて、まさにこれがMiG-21F-13だ・・・という感じ。ただしコクピットや脚小物などのディテールはさすがにつらいものがあり、そのまま組むとどうしてもおもちゃっぽくなってしまいます。そこで雰囲気は良いがディテールがだめなAIRFIXと雰囲気は今一だがディテールばっちりのFUJIMIを組み合わせ、キメラモデリングにチャレンジしました。大雑把に言って胴体がAIRFIX主翼と小物がFUJIMIです。FUJIMIのキットはさすが国産だけあって精度の高さには文句なし。日ごろロシア・東欧系キットに慣れ切っていたので、FUJIMIの組み易さにはとまどいすら感じました。完成してみるともくろみ通り、まずまずのMiG-21F-13に仕上がったつもりです。(←本人評価) いかがでしょうか? |
|
![]() |
|
この作品は「しょぼんぬ」様主催のウェブコンペ「ソ連機祭り」(2005年開催)の参加作品です。 製作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 |