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Su-7 (1):銀塗装

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KP 1/72 Su-7BKL  完成日 2004年 12月13日

Su-7 実機について(1)
21世紀初頭の今、全盛を迎えた感のあるスホーイ設計局ですが、歩んで来た道は決して平坦なものではありませんでした。一説によれば戦後間もなく試作したジェット戦闘機 Su-9 が Me-262 に酷似していたため、スターリンに睨まれたのが元で当局から冷遇されたとも言われ、ついに設計局は閉鎖されてしまいます。しかしスターリンの死後スホーイ設計局は再編され、この時機体番号もリセットされて1に戻ります。Su-7は新生スホーイ設計局が手にした最初の本格量産ジェット機で、以後のスホーイ機の原点とも言える機体です。(機体そのものに関する解説(?)はもうひとつの作例(Su-7(2))の方に書きましたので、あわせてご参照下さい。)
 

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当時記(1)
このキットは15年続いた私の模型作り休止期間中に買ったと思われ、正確な購入年代がはっきりしません。パッケージは中身の大きさに比べると小柄で、レトロな雰囲気のシックな箱絵が描かれています。おそらく初版箱かそれに近いものではないでしょうか。箱,中身とも、自分が子供のころ作っていた昔のプラモデルの雰囲気を残しており、異国のキットながら妙に身近な懐かしさを感じました。そうやって購入したものの、その後何年も放置していましたが2004年中ごろ、あることをきっかけに2機同時制作という暴挙に及んだのでした。(「きっかけ」についてはもうひとつの作例(Su-7(2))の方に書きましたので、あわせてご参照下さい。)
 

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キットについて(1)
[KP 1/72 Su-7BKL] : このキット、全体的に組みずらいのですが完成した時のプロポーションは抜群というKPの特徴を代表する存在です。バリ,すき間,段差などありますがKPの常識の範囲内。しかし金型に傷が付いているのか、翼端などに不規則な盛り上がりがあったり、外翼が変形して反り上がっているのは平均点以下です。モールドは凸ながら実機に忠実に再現されていると思われ、特に主翼付け根上面のディテールにはちょっと感心しました。でも翼と胴体の合いが悪いのでこのディテールはまず助かりません(残念)。はっきり言って優秀な国産キットと比べるのは酷な出来ですが、とにかく実機に似てるし 一生懸命まじめに取り組んだ当時のKPの姿勢が伝わって来て好感の持てるキットだと思います。
 

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制作記があります。よろしかったらぜひご覧ください。 


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