Su-7 (2):迷彩 | ||
KP 1/72 Su-7BKL | 完成日 2005年 2月27日 |
Su-7 実機について(2) Su-7の開発時期は1950年代中ごろで、MiG-21とほぼ同時期です。当時ソ連では戦闘機の主翼形態として後退翼とデルタ翼のどちらが良いか決め兼ねていた様子で、MiG,Suともそれぞれ後退翼とデルタ翼の試作機を作ってテストを繰り返したようです。そしてMiGはデルタ翼のMiG-21 一本に絞ったのに対して、Suからは後退翼のSu-7とデルタ翼のSu-9の両機が採用になりました。Su-7とSu-9がほとんど同じ胴体で主翼だけ違うのはこのためです。Su-7,9は大きな機体に強力なエンジンを搭載して強引に飛ばすという、当時のMiGとは明らかに異なる設計思想で作られています。Su-7は当初戦術戦闘機として開発されましたが、当時のソ連機としては大きな搭載能力を買われて戦闘爆撃機となり、以後Su-17シリーズに発展して行く基礎となりました。 |
|
|
|
当時記(2) 私が模型作りに出戻った2004年中ごろ、ある著名な模型サイト様で Su-T4爆撃機(スホーイ設計局が過去に試作した巨大超音速爆撃機)の制作記事が掲載されたことがありました。その記事の中でSu-T4の大きさを示すため KP 1/72 Su-7 の完成作品が並べられており、「Su-7ならどこのご家庭にも最低1機は完成品があるでしょ?」とコメントされていたのです。出戻って間もない私は衝撃を受けました。「Su-7は誰でも持っているのか! 自称ソ連機ファンの自分が1機も完成品がないのはまずいっ!」と・・・ そこで「ソ連機ファン」という自分のアイデンティティーを満たすため、2機同時制作に踏み切ったのでした。だってソ連機ファンじゃないモデラーさんがみんな1機ずつ完成させてるなら、ソ連機ファンは最低でも2機ですよね。ね? |
|
キットについて(2) [KP 1/72 Su-7BKL] : さて、2機同時制作と言うもののキットのストックはひとつしかないのでもうひとつ買わなければなりません。この時買出しに行ったのは厚木基地にほど近い「大和」というローカルな町にある「ユザワヤ」。あれ?「ユザワヤ」って関東にしかないのかな?まあ東急ハンズに似た総合素材ショップですが、おもちゃ売り場にプラモデルがけっこうな品揃えで並んでいるので重宝しとります。お目当てのSu-7はありましたが、昔のようなレトロなパッケージではなく国産キットに近いパリッとした箱に入っています。で、なぜか箱絵はエジプトかどこかアラブの国の空軍機で、箱にわざわざ「Arabian Fitter」と書いてある。まあ金型が改修されているはずもなく、せいぜいデカール違いだろうと思って買ったところ、全くその通りでした。しかしこのキット、実機に人気がないのかキットの評価が低いのか、どこの模型店でも売れ残っているような気がします。この時も処分品ワゴンに無造作に放り込まれていて、¥600でした。もしかして「Su-7は誰もが持っている」というのは・・・ |
|
制作記があります。よろしかったらぜひご覧ください。 |