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Yak- 1 | |
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MASTER CRAFT 1/72 Yak-1 | 完成日 2013年 5月04日 |
Yak-1 実機について Yak-1の原型機が初飛行したのは1940年でドイツ軍がソ連に侵攻するわずか1年前。当時ソ連では遅れていた戦闘機の近代化を大急ぎで進めていて、同時期に開発されたYak-1,LaGG-3,MiG-3が何とか開戦に間に合いました。3機種とも相当無理なスケジュールで開発された様子で試作機は不具合が続出。開戦時はLaGG-1はLaGG-3にMiG-1もMiG-3にと番号が変わるほどの改修がほどこされる中、Yakは出来が良かったのか、Yak-1のまま量産に入ります。確かに飛行機としては3機種中最もバランスがとれていて、最大速度こそ他の2機に劣るものの操縦性に優れていたことから、徐々に主役の座を獲得して行きました。その後Yak戦闘機はYak-7,9,3と発展して行きますが、全てはこのYak-1が基になっています。またYak-1は前述の通り操縦し易いことから、女性パイロットで編成された飛行隊の装備機となり、何人かの女性エースを輩出しています。この作例ではそんな女性エースの1人で、ドイツ側から「スターリングラードの白薔薇」と恐れられたリーリャ・リトバックの乗機とされる、白の44番機を作ってみました。 |
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当時記 「展示場」のLa-7のページにも書いていますが、このキットを作り始めたきっかけは所属している模型サークルの2007年の展示会テーマが「エース」だったことです。私は第二次大戦のソ連エース機を作ることにして、まずトップエースのLa-7、次にこの女性エースのYak-1と 機首に派手なドラゴンマウスを描いたLa-5の合計3機を同時に作り始めました。予定では11月末の展示会に3機が揃うはずだったんですが・・土壇場でデカール貼りに失敗するなどして結局展示会に間に合ったのはLa-7だけ。残りの2機は展示会という目標を失って未完のまま放置されます。6年後の2013年5月、仕事が忙しくて模型から遠ざかっていた私はとにかく完成品が欲しくて、当時手元にあった未完成品の中で一番進んでいたこのYak-1を再開、完成させることができました。 |
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キットについて [MASTER CRAFT 1/72 Yak-1b] :MASTER CRAFTはポーランドのメーカーですがどうもOEMが多い様で、このキットもMIKROのYak-1のデカール違いです。パーツの金型は相当古く、バリが多めだったりパーツ内側が荒れてたりしてますが、形はきちんとしているし、表面のディティールも1/72にしては標準以上なので、現在(2010年台)でも十分通用する佳作だと思います。特徴的なのは胴体後半頂部に付く長い透明パーツが入っていることで、このパーツを使えばレザーバック式のYak-1初期型が作れます。この作例ではその特徴を活かしてリーリャ・リトバックのYak-1初期型にしてみました。組立て上の注意点としてはとにかくパーツの内側が荒れているので、完成後も見えるコックピット内壁と脚庫内は事前に十分均しておく必要があります。その他細かいパーツは強度が不足気味。特にスピナと一体成型されたプロペラは付け根が細くて折れ易いので補強した方が良いと思います。作例では瞬着で補強後、溶きパテで整形してあります。 |
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制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 |
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