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Yak-7B | |
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VALOM 1/72 Yak-7B | 完成日 2019年 7月14日 |
Yak-7B 実機について Yak-7はYak-1を基に開発された複座の高等練習機で、1941年前半から生産が開始されました。しかし、その年の6月に独ソ戦が始まるとドイツ空軍の猛攻でソ連戦闘機は激しく損耗、ソ連軍は深刻な戦闘機不足に陥ります。Yak-7を生産していた工場にも戦闘機生産の命令が下りますが、生産ラインを切り替える猶予もない緊急事態に工場サイドはYak-7をそのまま戦闘機化することを提案、こうしてYak-7は戦闘機としての道を歩き始めました。当初は後席が残ったままで武装も貧弱でしたが、Yak-7Bになると後席は廃され、さらに機首上部の武装が強化されました。このYak-7Bが生産の主力となり、およそ5700機もの大量産が行なわれています。しかしいくら緊急事態とは言え、練習機がほぼそのまま戦闘機として通用するとは信じ難い事例です。これはYak-7が、戦闘機であるYak-1をベースとしているところに秘密が在りそうです。Yak-7は事実上Yak-1の派生型で、元々練習機の皮を被った戦闘機だったのかも知れません。 |
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当時記 私は基本的にジェット機モデラーなんですが、大戦中のレシプロ機も好きで たまに作ります。私が本格的に模型を弄り出してから最初に作ったレシプロ機は、Yak-3とLa-5FN (共に2004年5月完成) でした。それから15年、ジェット機制作の合間を縫ってポツリ・ポツリとレシプロ機を作って来たところ、2019年7月、このYak-7Bの完成をもって、一応、ソ連の主要なレシプロ戦闘機を作り終えました。まあ、「作り終えた」と言っても細かなサブタイプまで網羅していないし、試作機は作っていないので、ほんの上っ面だけさらったに過ぎないのだけれど、自分の中では一つの区切りです。 |
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キットについて [VALOM 1/72 Yak-7B] :VALOM は21世紀になってから活動を始めたチェコのキットメーカーで、1/72の飛行機をメインに一部1/48と1/144のラインアップも有ります。キット内容は同社製品に共通の構成として、簡易インジェクションのメインパーツにレジン製の小物とエッチングパーツが付きます。この構成の利点はサブタイプのシリーズ展開が容易なことで、各タイプの共通部分はインジェクションで、異なる部分はレジンで再現されます。このキットの場合、翼下に付くロケット弾とその発射レールがレジンなのは頷けるんですが、タイヤやプロペラ軸などの共通部分もレジン製で、何故これらがレジンなのか分かりません。メインのプラパーツは私の基準では優秀の部類で、プロポーション,パーツの合い,表面のディティールとも十分合格点です。ただ難を言えば主脚庫に翼厚方向の壁が無いのですき間から翼内部が見えてしまいます。まあ目立つ場所ではないのでそのままでも良いとは思いますが、私は気になったのでパテで塞ぎました。あとプロペラの軸受け穴にズレが有り、スピナと機首がしっくり合いません。これは私の作業ミスの可能性も有るのでキットのせいとは断言できませんが、これからこのキットを作る方はプロペラの仮組みを十分されることをお勧めします。 |
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制作記があります。よろしかったらぜひご覧ください。 |
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