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AIRFIX往年の名作、1/72Il-2M3。BOXア-トは果敢に対地攻撃を行う同機を箱の対角線いっぱいに描いた素晴らしいもので、この絵だけでもキットを買う価値があるほどです。このキットの発売年代は1960年台前半と古く、ほとんどプラモ黎明期かそれに次ぐ時期、AIRFIXのラインアップ中でも初期に位置する製品です。年配モデラ-さんでも少年時代からこの箱絵はお馴染みですよね。
さて、キットの内容はランナ-を中心にパ-ツが葉っぱの様に付く金型構成で、成形色のくすんだ緑色ともども年代の古さ(私にとっては懐かしさ)を感じさせてくれます。プラの材質はやや硬めですが、そのおかげで成形はシャ-プで、バリがあってもバリはバリ、部品は部品と境目がはっきりしていますので、かえって作業し易い感じです。主要部品の合いもピッタリとは行かないにせよ、今(2008年)のレベルで見ても十分な精度が出ており、当時のAIRFIXの技術の高さを実感できます。モ-ルドは凸リベットが全面にビッシリと打たれており、凹モ-ルドのスッキリした味わいとは明らかに異質ですが、これこそがこのキットの持ち味でしょう。特にIl-2は飛行機でありながらAFVの雰囲気すら漂う機体なので、凸リベットが似合います(ただしIl-2は半木製機なのでこのキットの様に機体全面にはリベットは無い)。プロポ-ションは翼の平面形がだいぶ実機と違いますが、完成品を実機写真と比べると実に良い雰囲気が出ています。おそらくキット開発当時は正確な図面がなく、実機写真から原型を起こしたと考えられ、それがまたこのキットをいっそう味わい深いものにしています。
部品点数 60 |
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完成作例があります。よろしかったらぜひご覧下さい。左の画像をクリックすると展示場へ移動します。このペ-ジに戻るにはブラウザの戻るボタンを使って下さい。
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