TOPへ戻る Avis 1/72 La-200 with Korshun radar
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BOXア-トに描かれている情景は夜なんでしょうか、青暗い空の下、月光に照らされて銀光りしているLa-200、ソ連試作ジェット戦闘機です。周囲がうっすら雪化粧している中、除雪された滑走路の片隅にひっそりと駐機している姿はとても清楚で、物静かな中にも極限まで研ぎ澄まされた試作機の緊張感が伝わって来ます。この構図には見覚えがあったので調べてみると、実機写真でほぼ同じアングルのものが見つかりました。でもこのア-トの方がほんの少し視角が浅い(より側面視に近い)ので、CGの視角を調整して実機写真に近づけたものではないかと想像しています。手前の雪や奥の雪原もCG的なバ-チャルなリアルさが漂っているので、仮に想像が当たっているとして、CGから立ち上げてこれだけ精神性の高いア-トに仕上げることができるとは、最近の画像技術は進歩したものだと感心します。

Avisは以前から色々と珍しいアイテムを出しているキットメ-カ-で、所在国はウクライナです。ウクライナと言えばAmodelやICMなどの老舗を始め、最近(2015年・記)気を吐いているMODELSVITを擁するなど模型産業が盛んなお国柄ですね。中身を概観すると、細めのランナ-から多点ゲ-トで各部品に湯が入る構成で、各ランナ-に正方形のタグが付き、そこにアルファベットが1文字入っています。この特徴は近年(2010年代)のAmodelやMODELSVITとも共通していて、これらの金型の製造元が同一である可能性があります。つまり各キットメ-カ-は製品の企画立案, 3Dデ-タ作成, パッケ-ジングと販売など、コアになるソフト面を担当し、金型の製造とプラパ-ツの生産は専門の業者に外注しているのではないか・・というのが私の推理です。そうなるとどこのメ-カ-も似たようなキット内容になりそうですが、原型に相当する3Dデ-タを各メ-カ-が作っているのなら、金型業者はデ-タに基づいて型を起こすだけだから、各キットメ-カ-のオリジナリティ-が保たれることになります。まあ事実は小説より奇なりと言いますから、3Dデ-タを作る専門業者がまた別にいたりとかありそうですが、この議論はここでひとまず置くとしましょう。

話をキットに戻します。パ-ツはグレ-の樹脂で成形されていて、なかなか良いプラ質。バリは十分少なく、問題ありません。小部品は精巧でシャ-プにできており、好印象です。プロポ-ションは実機に馴染みがないので何とも言えませんが、少なくとも実機写真から読み取れる胴体形状は正確そうです。やや問題なのは機体表面の筋彫り。もちろん筋彫りは凹ですがとても浅いため、増し彫り必須です。また、動翼部の筋彫りも他のパネルラインよりほんの少し太いだけなので、増し彫りしてメリハリを付けると良いでしょう。

部品点数 121

デカ-ルは赤星6個のシンプルなものですが、実機が試作機なのでこれで十分です。


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  la200k_av72_sp    完成作例があります。よろしかったらぜひご覧下さい。左の画像をクリックすると展示場へ移動します。このペ-ジに戻るにはブラウザの戻るボタンを使って下さい。

 

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