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冷戦秘話 制作記

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展示へ戻る タミヤ1/100 F-104 & MiG-21



2005年の4月から6月にかけて、3ヶ月ほど模型制作から離れていました。その間何をしていたかと言うと、このサイトの立ち上げとそれに続くPCトラブルの対応です。今では多少慣れて来ましたが、ホームページを最初に立ち上げた時は大変でした。6月いっぱいで何とかトラブルも解消したので模型作りに復帰。ちょっとしたリハビリのつもりでタミヤ1/100ミニジェットシリーズをチョイスしました。

冷戦秘話_BOX

パッケージです。F-104は1970年代当時のもの。ストックしていなかったのでネットオークションで手に入れました。MiG-21は2005年に再販されたもの。箱の周辺部が黒に変わりましたが、BOXアートそのものは1970年代当時と変わりありません。

冷戦秘話_1

冷戦秘話_2

両機とも小型軽量戦闘機でスケ-ルは1/100と小さいため、あっと言う間に士の字になります。翼の厚みはスケ-ルに忠実ですごく薄く、カミソリのようです。気を付けないと本当に手を切りそう・・・。パ-ツの合いは良好ですが、MiGは機首部,F-104はインティ-ク&主翼パ-ツ〜胴体間に不整合が出ます。しかしパテを使うまでもなく、瞬着とサ-フェ-サ-を塗ってペ-パ-掛けすれば治まるレベルです。KPやAmodel に比べたら全然楽。さすがタミヤ、息抜きには持って来いです。

冷戦秘話_3

士の字になったところで小物に掛かります。私のような中高年モデラーにとって「小物作り」は大きな難関です。ただでさえ手先の自由が利かなくなっているところに1/100はしんどかったです。目はしょぼしょぼ,肩はこりこり,喉はからから,風防の枠線はがたがたです。1/144を作る人は偉いと思います。時々1/350とか1/700の飛行機を上手に作ってあるのを見かけますが、あれができる人は神様だと思います。写真上がMiG-21,下がF-104の小物たちです。こうして見るとMiGのタイヤがずいぶん大きいことが分かりますが、これはおそらくソ連の航空基地の滑走路が西側に比べて整備されていないことによると思われます。

冷戦秘話_4

冷戦秘話_5

塗装に入る前にシートとキャノピーを付けてしまいます。MiGの方は胴体との合いも良く、わずかの修正で隙間を埋めることができました。しかし!F-104は胴体側取り付け部がキャノピーより一回り大きかったので平らな部分が残り、激しく実感を損ねます。やむなく溶きパテを盛ってペーパー掛けしたところ、せっかく描いた枠線がへろへろになりました。リハビリのためサクッと完成させるはずだった1/100のキットですがけっこう手こずってます。

冷戦秘話_6

キャノピーをマスキングした後、いよいよ本格的な塗装に入ります。まずは全体にサーフェーサーを吹き付け、下地を整えます。

冷戦秘話_7

ぱっと見いい感じ?でもよくよく見るとならし切れていないところがポツポツありました。溶きパテとサーフェーサーを半々に混ぜたものを筆でタッチアップします。乾いてからペーパーでならして下地塗装は完了。

冷戦秘話_8

下地の上に本塗装の銀を吹き付けました。F-104はクレオスの8番銀をボトルストレートで、MiG-21は8番銀に31番軍艦色1を混ぜたものです。吹き付け終わってから気が付いたのですが、両方とも前脚取り付け用の小穴をマスキングするのを忘れてました。もしかしたらこの小穴から塗料が流れ込んでキャノピーの内側が曇ったかも知れません(泣)。・・・あれほど一生懸命胴体との段差を修正したのに・・・でもまだマスキングを剥がすまで判らないよネ。(淡い期待)

冷戦秘話_9

基本の銀が十分乾燥したら、パネル毎に銀のトーンを変える「お化粧塗装」を施します。あせらずゆっくりと、毎日少しずつちまちま進めるのがお勧めです。しかし、前の工程と同じアングルで写真を撮るのはけっこう難しい。

冷戦秘話_10

機首にピトー管を取り付け、MiGはインティーク内部を塗装した後、デカールを貼り付けます。お互いのキットのデカールを取り替えて貼るので無駄はありません。F-104に入っていた日の丸デカールはかれこれ30年前のものなので心配でしたが、ちゃんと使えました。タミヤさん偉い。

冷戦秘話_11

クリアーでトップコートした後、レドームやアンチグレアを塗ります。銀塗装はあまり強くマスキングテープを貼り付けると剥がれて来ますが、トップコートした後なら大丈夫です。墨入れした後、恐る恐るキャノピーのマスキングを剥がすと幸い塗料の流れ込みはなく、きれいに出来ていました。

冷戦秘話_1 脚小物を取り付けて完成。F-104の主脚は胴体に引き込まれるため、角度が決まり難く接着/固定に苦労しますがねちねちとしつこく作業していればそのうち何とかなります。

フェイクですが、往年のタミヤの名キットをものに出来て良かったです。

本人満足度 ★★★★

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