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小物が片付いたところで、いよいよ機体の本塗装に入りました。まず全体にサフを吹いて様子を見たところ、特段アラは見当たりません。そこで下面色をスプレーして乾燥後マスキングしました。いつもの小型機なら上面は筆塗りするけれど、このBe-6は私にとっては大物なので上面もスプレーで行きます。 |
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スプレー塗装はマスキングが命なんですよね。マスキングがいい加減だと境界から塗料が入り込んで後で苦労するので、ここはひとつ面倒でもじっくり時間を掛けてマスキングテープを貼って行きます。特に気を使ったのは翼前縁で、ここは翼厚の中心線上に色の境目が来る様に、何回もやり直しながらテープを貼りました。 |
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上の写真は上面塗装が終わり、マスキングテープを剥がしたところです。ところどころ塗料の流れ込みがありましたが程度は軽く、少しの修正で済みそうです。これで下面ライトブルー上面グリーンの基本塗装が終わりましたが、この段階ではまだ単調な色合いで、全然本物っぽくありません。この後の仕上げ塗装でどこまで本物に近い雰囲気が出せるかが勝負です。 |
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仕上げ塗装、まずはラッカー系塗料だけで塗れる部分を全て塗り上げました。具体的には喫水線の赤、エンジンナセルと排気管周りの銀、および翼前縁の黒です。これだけでも大分引き締まって来ますが、さらに動翼部など、ところどころ機体色のトーンを変えてメリハリを付けました。しかし上の写真では機体色のトーン変えまでははっきりとは写っていませんね。 |
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続いてスミ入れしてデカール貼ってトップコートしました。書いてしまえば簡単だけど、語るも涙・聞くは笑いの大苦戦(うううう)。まず薄く溶いた油彩の黒でスミ入れしたのですが、それが素直に筋彫りを伝って広がってくれないんです。やはり自分で彫った筋彫りだと深さや断面形状が一定でないんでしょうね。次にデカールですがちょっと透け気味な上、プラとの食い付きが悪いです。マークセッターで貼り付けた後、透け気味の部分はエナメルの赤を足してごまかしました。次のトップコートは特段困難なく切り抜けましたが、その後に地獄が待っていました。・・そう、透明部分のマスキング剥がしです。今回は窓枠を残して真の透明部分のみマスキングし、全体塗装で窓枠も一緒に塗装される様にしていました。結果は塗料が漏れまくりで、マスキングを剥がした直後は見るも無残なありさま。思い出したくないので写真は撮っていません。それから先は爪楊枝でこそげ落す、ペーパー掛けで落す、シンナーで拭い落すなどなど、あの手この手で漏れた塗料を落し、最後はヘロヘロにかすれた窓枠を筆塗りして仕上げました。窓枠を残すマスキングは市販されているマスキングセットの様に、1枚の窓を1枚のつながったフィルムで覆うならまだしも、細いマスキングテープを多数使って覆うやりかた(今回の方法)ではどうしてもすき間ができて塗料漏れが防げないことが分かりました。この方法はもう二度と使わないことにします。
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