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2006年暮れから2007年正月にかけて開催されたネット企画「4日で作ろうAmodel」に I-270 で参加しました。これはそのときの制作記録です。


☆  ☆  ☆  第 1 日 (12月31日)  ☆  ☆  ☆

I-270 は試作ロケット機です。プロペラもない、空気取り入れ口もない、大きな排気口もない、機外兵装もない。で、部品総数25。これならいくらAmodelでもなんとかなりそうな気がしたんです。でも普通に組み立てていたら間に合わないと思ったので、初日は全ての部品をランナーから切り離し、ひたすらバリ取りに専念しました。表面には若干離型剤が残っていましたが、試しにコクピット床パーツの一部を塗って見たところ、問題なさそうなので洗浄はやめました。

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☆  ☆  ☆  第 2 日 (1月1日)  ☆  ☆  ☆

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あけましておめでとうございます。新年の挨拶もそこそこに模型に取掛かる私。一気に組み立てようと思ったんですが、この機体は前輪式のため、機首に重りを仕込まなければなりません。ところが I-270 は元々機首が細い上、キットでは前脚の収容スペースが妙に忠実に再現されているので、狭いすき間に重りを詰め込むのに苦労しました。

結局2日目は胴体を接着してロケット噴射口を取り付け合わせ目を修正するのがやっとの状況。合わせ目も1回の修正では消え切っていない雰囲気なので、4日で仕上がるかどうか早くも暗雲が立ち込めます。

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☆  ☆  ☆  第 3 日 (1月2日)  ☆  ☆  ☆

3日目は来客等で模型を弄ってばかりもいられず、もどかしい限りでしたが、根性で士の字に。主翼と胴体の接合はガイドが全くないわけではありませんが補強の役には立たず、ほとんどイモ付けです。反面T字型の水平尾翼は左右一体なので接着も合わせ目の修正も楽に済みました。なにはともあれ、3日で士の字到達は自己新記録です!

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☆  ☆  ☆  第 4 日 (1月3日)  ☆  ☆  ☆

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なんだかあっと言う間に最終日が来てしまいました。まだ暗いうちから起き出して小物の塗装に掛かります。脚パーツは特段問題ありませんでしたが、キャノピーは全体に透明度が良くない上、枠線がガタガタしていて塗り分けに苦労しました。

間髪を入れずキャノピーを接着します。キャノピーと胴体の合いはそう悪くはないんですが、そこはAmodel、全周に渡って若干のすき間が空いていて国産キットのように無修正でOKという訳には行きません。すき間埋めにはパテや塗料が必要なわけで、その乾燥に時間が掛かり、サフを掛けたのは日没後でした。

サフ掛けの結果、一番目立つ胴体背筋の継ぎ目が消えていないことが判明。あわてて溶きパテでタッチアップしましたが、完全に乾燥するまではへたに削れないので、この段階で最終日終了・・。


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☆  ☆  ☆  5 日 目 以 降  ☆  ☆  ☆

結局期限内には完成しませんでしたが、たった4日でここまで来れたのは一重に今回のネット企画のおかげと感謝しています。ここから先は時間に縛られることなく、納得行くまで取り組むことにしました。まずは胴体の継ぎ目をペーパー掛けしたところ、周辺の下地が出てしまったので全体を1000番でペーパー掛けしました。すると翼上面など意外な所が結構ヒケていることが判明。

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2回目のサフ掛けで下地はできたと思ったので銀を吹きました。すると、上の写真では判り難いけれど、銀を掛けて初めて見える「アラ」を発見。「アラ」は主に主翼の平面部と胴体の継ぎ目です。しかたがないので筋彫りで仕切られたパネル毎に修正して行きます。しかし素材のプラが露出するほど削り込まねばならないところもあり、そんな場所は銀を筆塗りしただけでは下地が透けて修正になりません。結局サーフェーサーを筆塗り→乾燥後ペーパー掛け→銀筆塗り。これを修正が必要なパネル毎に繰り返すこととなり、つくづく「銀塗装は下地が命」だと再認識しました。
 
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せっかくパネル毎に塗装修正しているので、ところどころ銀のトーンを変えて行きます。手元の書籍に載っている実機のモノクロ写真ではそれほど鮮明なトーンの違いは分かりませんが、それでも胴体尾部や方向舵などは明らかに明度が違うので、実機は無塗装銀と判断してある程度空想を織り交ぜ、適度に塗り分けました。形状が単純な機体だけに模型としての実感を高めるには銀トーンの塗り分けが有効です。
 
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パネルラインにエナメルで墨入れして軽くトップコートしました。トップコートすると筆ムラが軽減するので助かりますが、ムラが完全に消えるわけではありません。今回も下面パネルのムラが写真で分かるほど残ってしまいましたが、これ以上深入りすると「過ぎたるは及ばざるがごとし」という結末になりそうなので妥協します。

この、「どこまで追求し、どこで妥協するか」というかけひきは自分の技量との相談になります。たまには冒険しないと上達しないわけですが、今回はやめときました。
 
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デカ-ルはキット附属のものがそのまま使えました。フィルムが適度に強いので貼るときに破れたり、トップコ-トで縮れることもありませんでした。以前 Amodel の MiG-9 を作ったときも貼り易いデカ-ルで助かりましたが、この品質が Amodel キットに共通であることを望みます。

最後は小物付け。
主脚の取り付けガイドは補強の役には立ちませんが、位置が決まるだけありがたいです。脚カバ-は完全にガイドなしですが、こちらは位置で迷うことはありません。
 
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mk_i270_am72_18   最終的に完成したのは 2007年1月13日。
作業日数は延べ9日間
でした。私としては記録
的短期間での完成で、
満足度も高得点です。

本人満足度 ★★★★

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