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このキットはバキュ-ムキットです。今まで一度も作ったことはないけれど、シ-トをじっと眺めていると境界がはっきりしていて筋彫りもちゃんとパネルラインに見えるし、真面目に取り組めば私でも完成させられそうに見えました。
バキュ-ムキットの作り方なんてろくに知らないのだけれど、作りたい一心でシ-トから切り出しました。本当ならデザインナイフか何かで切るんでしょうか? 私は普通の鋏でジョキジョキ切ってから耐水ペ-パ-で接着面の余分なプラを削り落としました。これは地味で大変な作業ですね。でも、これができなければバキュ-ムキットは作れません。やって見て分かりましたが、技能とか何とか言う前に、作りたいと思う気持ち=情熱 が大事です。私の場合、キットが小柄だったせいもあり、切り出し完了まで辛うじて情熱を保ち続けることができました。 |
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シートからの切り出しの他、バキュームキットが普通のプラモデルと違う点は、部品がペラペラで弱いため補強が必要なことです。補強方法は簡単に言えばプラ板でリブを自作して要所要所に嵌め込んで行くのですが、このキットの場合は脚庫やコクピットのパーツがセットされていないので、補強材を兼ねてそれらのパーツを自作して行きます。特にコクピットは空中に浮くような位置に固定しなければならないため、エポキシパテをたっぷり使って、その接着力も動員しながらコクピットを固定および胴体を補強して行きます。 |

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胴体左右を接着しました。ここまで来れば一段落の感があるものの、やはり普通のインジェクションキットに比べると外回りのディティ-ルが数段劣るので、出来る限り手を入れてやります。このキットで一番気になったのは機首のエアインティ-クでした。キットのままだと底が浅い上、外周の頂上1周がダレているので見るに堪えません。そこで、底部は内側から、外周は外側からエポキシパテを盛り付け、乾燥後ル-タ-で少しずつ丁寧に削って、上写真・右下の状態まで持って来ました。また機銃はこの段階で0.5mmステンレスパイプを差し込み、固定してあります。 |
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主翼を取付けます。La-150は上翼構成で主翼は左右一体だから、模型の工作も楽・・なはずなんですが、そこはバキュームですから胴体と主翼の間にプラ板を何枚も挟んで相互の位置を調整しなければなりません。これはキットの取説にもそうする様に書かれているので、バキュームキットっていうのは本来そういうものなんだと思います。そうやって主翼の上下位置を決めてしっかり接着した後、胴体との接合部にできているすき間にはエポキシパテをたっぷり盛り付けて十分乾燥させます。 |

水平尾翼の工作。取付けガイドなど一切ないのでまず取付け基部に穴を開け、黄銅線が通る様にしておきます。続いて垂直尾翼の適切な位置に穴を開け、黄銅線を通してそこに左右から水平尾翼を差し込みます。 |
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この水平尾翼の追加工作は単純で簡単な割には位置決め効果が大きく、また取付け強度も稼げるのでおすすめです。欠点としては穴開け(特に位置)を失敗すると全てパーになるので、そこは慎重に、ゆっくり時間を掛けて作業すると良いでしょう。 |