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イベント参加を目的として作り始めたこのキット、まずはセオリー通りコクピットから行きますが、キットのパーツは座席と計器版のみ。今回は射出シーンを再現するため、これじゃいくら何でもディテール不足なので、FUJIMIのMiG-21からコクピットパーツを移植します。
しかし、小柄なMiGのコクピットが大柄なSuにフィットするはずもなく、内部はガラガラで移植パーツは宙に浮き、取り付く島もありません。 |
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そこでエポキシパテを適当に盛り付けて固まらないうちにコクピットパ-ツを挟み込み大まかに型取り。一晩経って仮組みして見ると今度はいろんな所が干渉して胴体が閉まりません。こんな無謀な方法が一発で上手く行く訳もなく、ちまちま修正です。
驚くべきことにこのキット、排気口から機首まで筒抜けです。さらに機首はインティークから入ってすぐにショックコーン取り付け基部となる壁がありますが、仮組みの結果ひどいすき間が空くことが判明。 |
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そこでプラ板をまるく切って機首と排気口を塞ぎます。両方とも覗き込むとすぐ塞がることになりますが、筒抜けやすき間よりはマシかと。 |
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翼パーツは特段手を加えずストレート組み。主翼の外翼は可動しますが、左右の連動ギミックはないので気が楽です。
コクピットパーツを塗り上げて胴体に仕込みます。射出の炎ですすけた感じを出したくて、多めに汚してあります。
胴体を接着。
胴体内パーツを色々追加したのでピッタリ閉まりませんが、セロテープできつく縛り上げて流し込み接着剤を使いました。 |
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めでたく胴体が閉まったところで各部の修正に入ります。まずは分厚いインティークリップをシャープに成形。内側の円周エッヂにC面を付けただけですが、かなり印象が良くなりました。 |
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次にコクピット背部の壁を面一に修正。ここは移植したコクピットパーツと左右胴体の3パーツから成り、多少難航しましたが、最終的には強引に面一にしてしまいました。 |
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これは計器板です。胴体接着前に左舷側に接着し、あらかじめ胴体とのすき間を埋めておきました。そして胴体接着後、右舷側のすき間を修正。 |
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尾部噴射口は内側に大きなすき間ができるのでパテが必要です。 |
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胴体下面、重心付近にスタンド取り付け用のナットを仕込みました。胴体の合わせ目を消す際にナットの表面も削り込んでプラの曲面に溶け込むよう仕上げて行きます。 |
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胴体の基本工作が完了。パーツ状態では「あまり実機に似てないなぁ・・」と思ったのですが、ここまで組むと案外似てるような気がして来ました。情が移ったのか目が慣れただけか・・。 |
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キャノピーの工作に移ります。まず一体となっているキットのキャノピーを切断。風防と天窓に分離して塗装を済ませます。
風防を胴体に接着。すき間を修正しますが、合いが良いのでそれほど手間は掛かりません。
さらにFUJIMIのMiGから流用したデカールで計器板と側壁パネルを表現。計器板はサイズが合わず、一部すが空いてしまいましたが、ないよりはましだと思うのでこれ以上追求しません。(軟弱) |
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念願の士の字。着工からすでに2ヶ月経過していますが、これでも私の制作スピードからすれば飛ばしている方です。翼と胴体の合いは良好で、修正も最小限で済み、楽でした。ホビクラのキットって、形は?だけど組み立て易いですね。 |
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缶スプレーで全体にサフを吹いた後、やはりスプレーで下面色を塗装。さらに筆塗りで脚庫など、一部パネルのトーンを変えました。この方法(トーン変え)は銀塗装では効果があるけれど、通常塗装ではそれほど実感を高める効果はないようです。苦労する割りにはほとんど判りません。 |
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いよいよ上面の迷彩塗装に入ります。採用した方法は、『完全筆塗り・各色個別塗り分け法』(勝手に命名)です。こういう場合、薄い色から順に塗り重ねて行くのが普通なんでしょうが、細引きできるエアブラシなんて持ってないし、筆で塗り重ねると塗膜が厚くなり過ぎると思ったので、無茶と知りつつやって見ました。 |
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結果は・・・遠目ではなんとかなってますが↑ |
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近くで見るとご覧の通りの『筆ムラ大明神』↓ |
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とりあえず基本的な塗装が終わったところで、被弾炎上している部分の工作をやりました。細いマイナスドライバーの先端をろうそくの炎で熱し、機体に押し付けてダメージを付けたい部分のプラを融かし取って行きます。「うぎゃあ〜!」Su-22の悲鳴が聞こえそう・・。その後ダメージ部を赤く塗りましたが、これだけでは『炎』には見えないことが判明。これじゃまるで肉食獣に噛み付かれた草食獣の皮膚みたい・・。こういうダメージものって、けっこう難しいですね。 |
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仕上げ塗装にかかります。まずムラだらけの基本塗装の上に、同色のエナメル塗料をドライブラシの要領でたたいて乗せました。こうすればとりあえず筆ムラはごまかせます。さらに色の境界をぼかすこともできるので一石二鳥。 しかし表面がエナメルだと塗膜が不安定なので、さっさとデカールを貼ってクリアーでトップコートします。こうすることでさらにムラが消え、一見エアブラシ風?に見えます。 |
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小物に取り掛かります。今回は飛行姿勢なので脚パーツはありません。その分パイロットに気合を入れましたが、何を何回塗ったのか忘れてしまいました。(行き当たりばったり塗り)言い忘れましたが、機首と尾翼のアラビア文字は手書きデカールです。
さて、最後の難関は噴出す炎の表現。色々悩みましたが、アクリル絵の具を使うことにしました。まずダメージ部にグロスポリマーメディウムを盛り付け、炎のボリュームを出します。 |
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乾くと透明になるので、さらにその上にオレンジのアクリル絵の具を盛り、乾かないうちに楊枝で引っ掻いて炎の模様を再現しました。 |
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仕上げはクレオスのクリアーオレンジをさっとひと塗り。ありていに言って、飛行機の胴体からオレンジジュースがあふれ出しているようにしか見えませんが、「これは炎なんだ・・」と自分に言い聞かせます。 |
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射出座席で脱出中のパイロット。座席の下から出ている炎は機体の炎と同じ要領で作りました。このオレンジ色のものは炎ですからネ!決して太いウ○コぢゃないですよ!
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最後の最後に来て、脱出中のパイロットと吹き飛んだキャノピーを立てるスタンドが必要なことが判明。始めは機体を支えているスタンドに小穴を開けて、透明プラ棒を直接差し込むつもりだったのですが、ベースの厚みが足らず、安定しないので急遽スタンドを自作しました。
今回は筆塗り迷彩やエナメルでのムラごまかし,炎の表現など、自分なりに新しい手法にチャレンジしました。それなりに得るものがあったと思います。
本人満足度 ★★★★ |
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