TOPへ戻る Tu-16 (1/200) 制作記
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2006年前半、難物キットの制作に手を焼いて完成品から遠ざかっていた時、とにかく何か完成させたくてこの1/200Tu-16に手を付けました。脚の無い飛行姿勢にしたこともあり、約1.5ヶ月という、私にしては記録的な短期間で完成しました。


このキット、元々部品点数は多くないのですが、今回は飛行姿勢にするので脚パーツは使いません。すると使うパーツは下の写真の10個だけ。これは短期間に素早く完成させるには好都合です。




とにかく完成させることが最優先なので手を入れるつもりは毛頭ないのだけれど、インティークと排気口が胴体内部に筒抜けなのはどうにも我慢できず、プラ板を貼りました。それ以外は徹底素組みで行きます。




今回はフライングモデルなので、ネジを使って飛行姿勢の完成品をスタンドに着脱する作戦です。使用するネジとナットはパソコンのマザーボードを筐体に固定するために使うもので、以前パソコンを自作した時の残りです。資源は無駄なく有効に活用しなくっちゃネ!早速胴体下面にナットが収まる穴を開け、仮組みして様子を見るとナットの高さがわずかに足りなかったので、ナットの底に0.3mmプラ板を貼り付けました。

左右一体の水平尾翼を挟んで胴体を接着。乾燥後、ナットに貼ったプラ板に通常の接着剤をたっぷり塗って胴体に差し込みます。この時瞬着だとナットの角度を調整できなくなるので、通常のプラ用接着剤を使うのがミソです。ナットの角度調整が済んだら、とば口のナットと胴体のすき間に今度は瞬着を流し込んでナットの取り付けが終了。




スタンドはハセガワから出ている「フレキシブルスタンド(飛行機用)」を買って来ました。エラストマーが付いている長方形の部分を切り飛ばして、ここに雄ネジを仕込み、丸く整形しました。結構苦労するかな?と思ったのですが意外にすんなり組み上がり、とりあえずスタンドは完成です。



機体の方は組み込んだ雌ネジ周辺を溶きパテと瞬着でカバーし、平滑に仕上げました。塗装後はネジ穴だけがおへそのように残る予定です。まだ主翼は付いていませんが、試しにスタンドに取り付けてみると結構良い感じです。



主翼を嵌め込んで士の字になりました。基本的に合いは良好です。しかし、さすがに下面は胴体との間にギャップが残るので、瞬着で埋めた後溶きパテで修正します。かなりの範囲にペーパーを掛けたので、この付近にあった爆弾槽の凸モールドは消えてしまいました。



機体全面にサフを吹き付けて下地を作ります。機首の透明部分は小さいのでマスキングが手間ですが、ここで手を抜くわけには行きません。



続いて同じく機体全面に銀を吹き付けて基本塗装完了です。胴体下面に仕込んだナットは良い具合に仕上がって、イルカのおへそみたいになりました。



仕上げ塗装に掛かります。まずは恒例のパネル毎銀トーン塗り分け。キットは 1/200 の小品ですが、もとの機体は大型機なのでパネルはいくらでもあります。忠実に再現していたらキリがないのでスケールなりに適当に塗り分けました。下面の脚カバーと爆弾槽扉は塗り分けではなく、自作デカールを貼って再現しています。

 
仕上げのメインは透明部分の枠線です。採用した手法は細切りデカール法。まずクリアデカールに銀を塗り、それを細く切り出して1本1本貼って行く・・という方法です。実は私、この手法は初挑戦でした。デカールと格闘すること5時間。結局朝から晩まで、丸一日模型を弄りたおしてなんとかやり切ることができました。銀トーン塗り分けもそうですが、特にこの枠線貼りはまさに自分との闘い。模型を通して自分自身と深く向き合う「精神修養」とも言えるでしょう。 
 


結局着工から1.5ヶ月、週末6回で完成しました。1/200 ということもあり、細かいディティールはあまり有りませんが、大型機の風格は表現できているキットです。

本人満足度 ★★★★
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