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不定期日記

 2022年3月13日(日)
 メデューサ 第7話 『塗装開始』

 2週間のご無沙汰でした、皆さまいかがお過ごしでしょうか。1週さぼっちゃいましたので3月最初の日記だというのにもう中旬の13日です。いやはや月日が経つのは速い。フィギュアを作る様になり、飛行機模型は休眠状態に入って3年目。一部屋を占領している飛行機模型の在庫は約400個有り、残りの人生で消化するのは全くもって不可能です。昨今では古いプラモでも買い取ってくれる業者があるので売り払ってしまうのも手なんだけれど、いざ手放すとなると不思議と作りたくなって踏み切れません。そうこうしているうちにフィギュアのキットも溜まって来ました。今日現在でフィギュアの在庫は27個、完成品は20個で、完成率は 20/(20+27)=42.6% となっています。この完成率は飛行機模型の10倍高いけれど、飛行機模型も始めたころはこんな感じだったので、このままズルズルとフィギュアを買っていたらいずれ飛行機と同じ運命を辿るのは必定。どこかで歯止めを掛けなければなりません。あるいは「買って積んで時々眺める、自分はそういう趣味なんだ」と悟りを開くか・・あ・・何だかこの文章を書いている最中に悟りが・・ああ、悟りが開けて行く・・。

はい、めでたく悟りが開けたところで制作記事に移りましょう。積んで眺めてそれでOKと思うと気持ちが楽になって逆に制作が進んだりします。そういう訳でメデューサ、塗り始めました。実はパーカーJKの仕上げで塗装に疲れて手が止まり、それでネタ切れになって先週の日記が書けなかったのですが、1週間鋭気を養ったお陰でメデューサを再開することができました。

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メデューサのキットは腰から上の半身像です。これに自分で下半身と服を足して正装の全身像を目指しています。まずはキットの上半身から塗り始めました。私はフィギュアの素肌塗装に油絵具を使いますが、油絵具は乾くのに大変時間が掛かるので肌から先に手を着けて乾燥待ちの間に他を塗る作戦で行きます。上写真右、まずは全体にラッカー肌色を吹付けました。メリハリのある造形のため、1色しか塗っていないのにもう良い雰囲気です。この感じを壊さずに仕上げまで持って行きたいところ。

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次にエナメルで表在静脈を描きました。私は不器用で肌を仕上げてから血管を薄く描くことができません。そこでこの段階で血管を濃く描き、この上にさらに肌色を乗せて隠蔽して行きます。血管のエナメルが乾いたら一旦クリアラッカーをTOPコートして保護し、その上に油彩の赤をトライブラシの要領で乗せてまだら模様を作りました。実物の人体で言えば一皮剥いた「真皮」のつもりです。この上に「表皮」に当たる半透明の肌色を乗せて行きますが、まずはこの赤油彩が乾くまで1〜2週間待ちます。


 2022年2月27日(日)
 1/6 3Dプリントキット JKHD-6SP 第8話(最終話) 『完成!!』

 1週間のご無沙汰でした、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今日2月27日は2月最後の日曜日、明後日火曜日からは3月に入ります。寒かった冬もようやく終わりが来た様で、ここ南関東ではこの週末は暖かく、ほっと一息と言った所です。なにしろ直前の先週木曜日までが異常に寒く、最低気温が氷点下の真冬状態。それが金曜日には平年並みまで上がり、昨日と今日は3月下旬並みの暖かさと一気に春めいて来ました。この先「寒の戻り」も有るでしょうが、いわゆる三寒四温を経て桜の開花が話題に上る様になるといよいよ春本番、つらい早朝の仕事も大分楽になります。2月さえ乗り切れば次の2月までまた1年、今の仕事(スーパーの早朝荷捌き)を続けられそうです。

さて、模型制作の方は MK2.製 1/6 3Dプリントキット JKHD-6SP が遂に完成しました。昨年3月に着工して丸1年、ようやく完成に漕ぎ着けてほっとしています。それでは完全体となったパーカーJKちゃんの雄姿をご覧下さい。

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この作例は私にとって3Dプリントキット初体験となりました。キット自体はほとんどパチ組みできる優秀なもので組立てはあっという間です。しかし私の腕が未熟なため塗装に1年掛かってしまいました。素材の色が濃いグレーだったので、活き活きした肌色を出すのが難しかったのです。やはり普通のレジンキット(白いポリウレタン樹脂)の方が塗り易いなぁ・・。しかし最近になって肌色の3Dプリント樹脂が出たので「3Dプリントキットの塗装が難しい」という問題は解消されると思います。

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1/6スケールは流石に大きくて、頭部はピンポン玉ほどあります。このサイズだと上級者はまつ毛を植毛しますが私の腕ではムリなので描くに留めました。もちろん上手く植毛できれば大変リアルに仕上がるのですが、失敗したら全てが水泡に帰してしまいます。2020年に同スケールのPVCフィギュアをリペイントした時は植毛にチャレンジしてそれなりにできたけれど、昨年頸椎ヘルニアを患ってからは左手指の動きが悪くなってもうムリです。失敗のリスクを押して高みを目指すか完成を優先させるか・・色々な考え方が有るかと思いますが今回は後者を採りました。

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頭部はフードを被ったAヘッドと脱いだBヘッドが有り、両方楽しめます。つまり、どちらか一方しか作れない「選択式」ではなく、完成後もヘッドを取り替えることができる「可変式」です。この辺りは従来のアナログ造形ではちょっとできない芸当で、コンピューターを駆使したデジタル造形ならではと言った所でしょう。

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デジタル造形の恩恵としてもうひとつ、「デジタルモールド」と呼ばれる技術が有ります。これは表面の細かい凹凸模様をコンピューター上であらかじめ定義しておき、デジタル造形した立体の表面の一定エリアにそのデータを貼り付ける というものです。この技術を使えば複雑な曲面上でもコンピューターが最適化して模様を貼り付けてくれるので、服の布やバッグのビニールレザーなど、実にリアルな質感を出すことができます。上写真2枚、デジタルモールドの効果を活かすべく精一杯塗装した結果です。いかがでしょうか。


 2022年2月20日(日)
 1/6 3Dプリントキット JKHD-6SP 第7話 『ラストスパート!!』

 前回の更新からあっという間に1週間経ってしまいました、皆さまいかがお過ごしでしょうか。ここ南関東はこのところ週末になると天気が崩れる感じで、安定した晴天が続く真冬の天気とはパターンが変わって来ました。こういう時期に寒気が入り込むと南関東でも大雪になることがありますが、今シーズンは幸い雪が降っても積もらず、あるいは雨で済み、どうやら無難に春になってくれそうです。2月ももう20日、来週の火曜日は3月ですから、逃げ切ったという事で良いですかね。まあ、あまり気を抜いて油断していると酷い目に合ったりしますが・・。

さて、模型制作はしばらく休眠していたMK2.の1/6JKフィギュア JKHD-6SP を久しぶりに進めました。残るは顔だけなので気合いを入れて一気に完成を目指します。

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このキットは私にとって初めての3Dプリンタ出力品なので正直手こずっています。なかなか上手く行かない原因のひとつは素材の色が濃いグレーだという事。肌色を塗る前に一度白で下塗りしましたがそれでも何となく顔色が悪くて健康的な肌色になるまで随分と時間が掛かりました。まあこのところメデューサの工作に掛かり切りで肌塗装はご無沙汰だったので、勘が鈍っていたことも有るかも知れません。

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さらに3Dプリントの利点と言うべきか、通常のレジン複製では難しい薄い造形ができるので、顔が中身と皮の2パーツに分かれています。そして黒目が窪んでいるので塗装して透明レジンを盛り付ければレンズ効果でリアルな眼球の出来上がり。また、型抜きしないので口の中も本物そっくりの立体構造だから、それなりに塗ってやれば入れ歯の様なリアルな口腔に仕上がります。

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中身と皮、それぞれ塗り上がったらさっさと合体させます。別々に置いておくとあまり気持ちの良いモノではないですから。上写真、髪パーツも仮付けして雰囲気をチェックしました。まあまあ違和感なく普通の人間の顔に見えますかね。さて最後の難関はまつ毛をどうするか。1/6という大スケールなので植毛するのがベストなんだけれど、頸椎ヘルニアの後遺症で左手指の動きが悪く上手くできる気がしません。塗りでごまかすしかないかなぁ・・。


 2022年2月13日(日)
 モチベーション支援キャラクター「Kちゃん」登場

 1週間のご無沙汰でした、皆さまいかがお過ごしでしょうか。明日2月14日はバレンタインデーですね。あ、いや、チョコをもらったのどうのはもう関係ない年齢なんですが、食品スーパーで働いているものですから売り場がチョコだらけで、そういう意味で意識に上っているんです。明日の午後にはチョコを片付けて店内の飾り付けをひな祭りに変えるんだけど、スーパーで働いていると色々な行事毎に飾り付けを変えるので結構季節感を味わうことができます。ちなみにひな祭りの次は「祝・新入学」的な雰囲気にしてその次は「母の日」と目白押し。

さて、模型弄りですがこの1週間手が止まっています。前回メデューサの工作が終わってそれまで張り詰めていた気持ちが緩んでしまいました。さらに参加予定だった展示会がコロナの影響で3月から10月に延期となり、締め切り的なものが当面無くなったことも手伝ってどうにもやる気が出ません。そこで何とかやる気を出すために、ひとつの妄想を始めました。

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その妄想とは、「難病で長期入院している薄幸の美少女が私の作品のファンで、新規完成品ができるのを楽しみにしている。その子を元気付け病気を治すには次々と模型を完成させるしかない。」と言うものです。

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薄幸の美少女(微妙)の画像等設定しました。
これで模型制作のモチベーションが上がる・・かな?
・ 名前 : Kちゃん(仮称)
・ 難病で長期入院中
・ ネットで外の世界と繋がるのが唯一の楽しみ
・ 私のフィギュアのファンで新しい作品の完成を楽しみにしている

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実はKちゃんは自分の嫁さんの昔の写真を元に業者さんに起こしてもらった3Dデータです。1/6スケールで3Dプリントまでしてもらいました。いつかは塗ろうと思いながら早数年が経過。嫁さんは今ならギリギリ昔の写真の面影が残っているので早く塗らないと・・。しかしこれ、工業用の高強度樹脂で作ってもらったものですから、丈夫なのは良いんだけど硬くて、いくらペーパー掛けしても積層痕(※)がなかなか消えません。もっと普通の樹脂で良かったなぁ・・。

(※)積層痕
光硬化式3Dプリント成形品の表面にできる等高線状の微小な凹凸。光の焦点をZ方向に微小な距離ずつ移動させながら樹脂を硬化して行くことにより発生してしまう。


 2022年2月6日(日)
 メデューサ 第6話 『工作完了』

 月が変わって2月になりました、皆さまいかがお過ごしでしょうか。一昨日の2月4日は24節気の一つ、立春でした。立春は冬至と春分のちょうど中間の日で、太陽の運行上は春が始まる日です。しかし気温は通年で最も寒いどん底からやっと少し上向き加減になったばかりで、到底春を感じられる状況ではありません。同様の節目は他に立夏(5月)、立秋(8月)、立冬(11月)とありますが、この立春が最も体感とかけ離れている様に思います。他の3つは何となくそれぞれの季節の始まりを感じられるのですがね。さらに、ここ南関東では立春を過ぎてからの方が積雪の可能性が高まるので余計に春のイメージが湧きません。まあ、南関東に雪が降るのは冬型の気圧配置が崩れているせいなので、実は冬が終わっているとも言えるのですけれど・・そんな風に前向きに考えて、もうしばらく早朝パートの辛い寒さに耐えることにします。

さて、模型制作の方はメデューサ、ようやく追加パーツの細部調整と磨きが終わり、工作が完了しました。塗装も含めた全体の進捗度で丁度半分と言ったところです。

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上画像は追加パーツの集合写真です。手だけはドール用のパーツを購入して追加工しましたが、他は針金やプラ板、パテ等の原材料からの自作です。不器用で手が遅く、飽きっぽい私が良くここまでやれたものだと我ながら不思議に思いました。やはり素晴らしいキットは作る側のやる気を引出してくれますね。

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前回も書いた様に、衣装は着脱可能です。上写真左:「裸のメデューサ」、右:「着衣のメデューサ」。これがやりたくてここまで頑張りました。今、工作完了という大きな区切りを迎え、心地良い疲労感とともに満足感に浸っています。・・あ、いけない・・こんなに満足してしまうと手が止まりそうです。この先は塗装なので、まだまだ山あり谷あり、やることはいくらでも有ります。ここまでの苦労が実るも実らないもこの先の頑張り次第だというのに気持ちの糸が切れそうです。ちょっとメデューサは休んで他のモノ弄ろうかなぁ・・。


 2022年1月30日(日)
 メデューサ 第5話 『衣装の作り込み』

 今日は1月最後の日曜日です。ここ南関東の気温の平年値を見ると今日を含む前後1週間ほどが1年で一番寒い時期で、まさに冬の寒さのどん底。私の仕事は朝早いのでこの時期は本当に体がきついです。今年は特に手指が冷たくて辛いので制服のポケットにカイロを忍ばせ、作業の合間合間に手を温めているのですが、それでも時折り感覚が無くなるほど冷えてしまいます。昨シーズンまではそこまで酷くなかったのに、やはり歳のせいですかね。こんな調子で週4回手を酷使していると見る見るうちに皮膚が劣化して、最近では見るからに「老人の手」になって来ました。他にも夜トイレに起きるとか、片足立ちで靴下が履けなくなったとか、自分の体が音を立てて老化して行く様子を実感しています。これは本気でどんどん作りたい模型を作らなければ!

という訳でメデューサ、どんどん行きます。今やっている工程は衣装の作り込みで、前回大雑把に造形した服の細部調整をしています。例として胸の巻き布の着脱機構にスポットを当てて作業の雰囲気をお伝えします。

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衣装の自作に当たっては「容易に着脱できること」にこだわりました。服を着せることで自分の作品としての個性を出す訳だけれど、やはり原型本来の姿も楽しみたいのです。そのためには完成後でも本体の塗膜に負担を掛けずに着脱しなければならないので一定の工夫が必要。例えば胸のカップパーツでは、左右一体に作ってしまうと本体に対して逆テーパーが発生するため、着脱する度にパチンパチンと本体と干渉します。これでは本体の肌塗装が持ちません。そこで左右別々にします。

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カップを左右別体にすれば本体との干渉は発生しません。しかしそれは同時に「押さえていなければ外れてしまう」という事でもあります。そこで磁石を使って磁力で止めることにしました。本体に埋め込む磁石は出来るだけ少なくしたいので、胸側面左右1つずつ(2つ上の写真左の赤矢印)とし、中央はカップパーツに仕込んだ磁石にリボンパーツを磁着させて止める方式にしました。上写真右が胸周りの衣装造形の完成状態ですが、帯状の布を巻き付けて胸元で結んだ様に見えるでしょうか?こういう造形をやる時は自分の脳内にイメージがきちんと出来ていると上手く行く様です。下半身を覆うロングドレスもこんな感じで上手く行きます様に・・。


 2022年1月23日(日)
 メデューサ 第4話 『着衣のメデューサ』

 1週間のご無沙汰でした、皆さまいかがお過ごしでしょうか。この1週間、様々なニュースが飛び交いましたが、私なりに一言でまとめると「爆発」した1週間だった様に思います。2つの大きな爆発が有りました。ひとつは言うまでもなくコロナ・オミクロン株の感染爆発。従来のデルタ株とは桁違いの感染力でまさに脅威です。重症化率が低いらしいのが唯一の救いだけれど、感染者数が多ければ結果として重症者数も増えるので今後が心配です。もうひとつはトンガの火山爆発。遠く離れた日本でも空振津波が発生するなど、地球規模の大噴火でした。現地の被害状況が徐々に明らかになって来ましたが、国際的な救援/支援活動に日本も積極的に関わって活躍してほしいですね。私が納めた税金がそのために使われるのなら、納めた甲斐が有ったというものです。

さてそれでは模型の話題に移りましょう。今、私の中で作りたい気持ちが「爆発」しているメデューサ、勢いにまかせて服を作り始めました。

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自分で言うのも何だけどちょっと良い感じじゃないですか?ヘビの下半身が適度に隠れたことで無いはずの脚まで感じられます。「隠す」って素晴らしい。人間の脳は情報が欠落した部分が有ると自動補正して理想の状態を想像するそうです。マスクを掛けた女性がみな美人に見えるのと同じ理屈です。服にはそういう効果も有るんですね。

ところで私がこのフィギュアに服を着せているのには理由が有ります。それはこの作品を一般の展示会に出して小中高の若いモデラーさんたちに見てもらいたいからです。裸のままだとR-18指定になって未成年者は鑑賞できません。原型の素晴らしさを感じてもらえないのは勿体ないですからね。若いモデラーさんが良質の原型に触れる機会を作って、是非リアルフィギュアに興味を持っていただきたい・・それが私の願いです。


 2022年1月16日(日)
 メデューサ 第3話 『ウロコ模様』

 あっという間に1週間が経ち、1月も中旬になりました。明けたばかりの2022年ですがもう1/24(二十四分の一)が過ぎたことになります。1/24と言えば模型の世界ではカーモデルの標準サイズや飛行機模型の最大サイズであり、決して小さな分量ではありません。今年のその分量がもう終わってしまった・・無理やりこじつけて大げさに言っている様に聞こえると思いますが、60台半ばのシニアモデラーの、これが偽らざる実感です。とにかく作りたいものはまだ山ほど有るのに制作は遅々として進まない、しかし手抜きの妥協はしたくない。そんな複雑な心境にモヤモヤしている今日この頃です。

さてそれではこの1週間の模型の進捗をご紹介しましょう。今取り組んでいるのは「メデューサ」。キットは上半分のみの半身像ですが、どうしても全身像にしたくて下半身を自作するという暴挙に出て無我夢中で突っ走ってます。

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針金の芯から始めてエポパテとポリパテで造形した下半身はクレオスのベースホワイト1000という白い下地塗料を塗ってさらに表面を平準化し、形を整えました。さてこれにヘビのウロコ模様を付けるのですが、どうすれば良いのか全く分かりません。そういう時は後戻りできる方法でとにかくやって見ようということで、ヘビの写真を見ながら鉛筆でウロコ模様を描き始めました。中々上手く行かず、描いては消しまた描いては消しを繰り返しているうちに段々分かって来てそれらしく出来る様になるから不思議です。とにかく手を動かすことが大事なんですね。

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ウロコ模様は鉛筆の下描きを油性の極細ペンでなぞって本描きし、乾燥後鉛筆を消しゴムで消します。さらにその上からラッカーの白とベージュを吹き付けて落ち着かせました。これで下半身の下地塗装は完了。この先は油彩を考えていますが長期戦が予想されるため、とりあえず下半身はここまでにしておきます。次に手を追加。市販のドール用の手で大きさが合うものが有ったので通販で取り寄せ、ネオジムを仕込んで本体に磁着させました。これで全てのパーツが揃い、工作は一応完了しました。


 2022年1月9日(日)
 メデューサ 第2話 『下半身練成』

 1週間のご無沙汰でした、皆さまいかがお過ごしでしょうか。3日前、1月6日の午後から夜中に掛けて関東地方に雪が降りました。折りしも今期最強クラスの寒気が入っていて東京都心でも10cmの積雪となり、交通機関が混乱しました。積雪10cm・・雪国の方から見れば「そんなもん積もっているうちに入らないよ」というほどの少量ですが、それでも雪に慣れていない南関東では大混乱になります。毎年1回か2回は南関東でもこの程度の積雪は有るので、いい加減学習して上手く対応できる様にならないものかと思うけれど、どうもそうはならないですね。硬い話ですが学習が経験として定着するにはある程度の頻度が必要で、年1,2回では少な過ぎるのでしょう。根拠のない素人の勘だけれど、ひと冬に5回くらい雪が積もれば自家用車のドライバーもそれなりに準備するだろうし、歩行者も凍った道の歩き方が身について事故も減ると思います。だからと言ってひと冬5回積もってほしいわけではありませんが・・。

さて、模型制作の話題に移りましょう。今は自分の中で「メデューサ」がブームになっていまして、昨年末から3週間ほどうち込んでいます。キットは腰から上の半身像なんだけれど、素晴らしい造形に惚れ込んで下半身を自作することにしました。

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メデューサは半人半蛇(はんじんはんじゃ)の魔神で下半身はヘビです。手も足も無い細長いひもみたいな形なら、造形などやったことない私でも作れるのではないか?そんな軽いノリで後先(あとさき)考えず作り始めました。とにかく作りたい・・その気持ちに忠実に作業台に向かっていると自然と手が動くから不思議なものです。それでは順に工程を振り返って見ましょう。やっている時は無我夢中で良く覚えていないのですが、要所で写真を撮っておいたので思い出すことができます。

@ プラ板を上半身の底面と同じ形に切り出してプラパイプを接着。そこにカラーワイヤ(塩ビ被覆付きの針金)を束ねて差し込み、ヘビのとぐろの形にします。
A カラーワイヤにポリパテを塗り付けて固めます。

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B Aの上に梱包用のポリウレタンシートを巻いてボリュームを出し、手芸用の細い針金を巻き付けて固定します。
C Bの上にエポキシパテを盛り、さらにその上にポリパテを盛って基本造形完了。

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上半身と下半身は接着せず、磁石で取付ける様にしました。取り外せるので工作し易いし、万一失敗してもキット本来の半身像は生き残るので気が楽です。

さて、ここまで勢いで突っ走って来たけれど、この先の工程に明確なビジョンが有るわけではありません。「造形」だなんて、自分の実力以上のことをやっているのでどんな困難が待っているかも分からず、完成できるかすらあやしい状態。でもやっていてとても楽しいんです。作りたい、作っていて楽しい・・そんな模型趣味の醍醐味を今、味わっています。



 2022年1月2日(日)
 あけましておめでとうございます

 皆さま、新年あけましておめでとうございます。旧年中は当「赤い星」をご覧いただき、誠にありがとうございました。本年も従来と変わらず閲覧いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。さて、毎年恒例、年明けのTOP画像更新は遂にネタが尽きてしまいました。いつもは昨年の飛行機模型完成品の中からひとつ選んでコラ画像を作っていたけれど、ここ数年飛行機の完成品は無く、旧作の画像も適当なものが見当たりませんでした。フィギュアは作ったのでいっそフィギュアネタのTOP画像にしようかとも考えたのですが、「赤い星は飛行機模型のホームページ」という体裁を保ちたいのでTOP画像の更新を断念します。申し訳ありません。今年こそ最低ひとつは飛行機模型を作って2023年のTOP画像は新作で飾りたいですね。(鬼大笑い)

TOP画像ではないけれど、何か新年のご挨拶の画像を・・ということで、未完成ながら現在最も完成に近いフィギュア2体がご挨拶いたします。↓

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上画像左はまぎーさん原型のメデューサ。半身像のキットにヘビの下半身をスクラッチして全身像にします。昨年末に急にやりたくなって無我夢中でここまで作りました。どうやって下半身を作ったのかは写真を撮ってありますので次回の日記で紹介させていただきますね。上画像右は昨年3月の着工以来、大事に大事に作り進めて来た 1/6JKフィギュア3Dプリントキット。残る工程は顔のみとなりました。恐らくこれが今年最初の完成品になるでしょう。

さて、お正月ということで「手持ちのキットをテキトーに組み合わせて架空の福袋を作る」というお遊びをやって見ました。夢の模型店でこんな福袋を売ってたらあなたは買いますか?ちなみにこれらのキットを私が今年作る・・という意味ではありません。

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福袋飛行機編。苦労しそうなキットばかりだけど、苦労の先には素晴らしい達成感が待っているのではないでしょうか。他に同機種のキットが出てないので素材としてはどれも貴重です。新製品が出たらゴミになってしまうから早目に作ってしまうのが吉ですが・・まあ出ないかな、こんな機体の新金型は・・。

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続いての福袋はフィギュア編です。レジンキットは高価なので定価で買ったら全部でじゅうに・・嫁にバレると怖いので内緒内緒。写っている9個の内、1/4が1個、1/5が1個、1/6が3個あります。今年は展示会ができそうな予感がするので、1/4や1/6など大きなフィギュアを作りたいと思います。気候が暖かくなる春ごろ、どこかの展示会で皆さんとお目に掛かれたら嬉しいですね。そんな楽しい目標を胸に、2022年、スタートです。


 2021年12月26日(日)
 今年を振り返る

 今日は今年最後の日曜日となりました。次の日曜日は年明け1月2日ですので、この不定期日記は今回が2021年最後のUPとなります。皆さまこの1年、当・赤い星をご覧いただき誠にありがとうございました。これからも見に来てくださる方のお役に立てる様、微力を尽くして参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

さて、それではこの1年を振り返って見ましょう。今年は昨年に引き続きコロナの暗い影が世界を覆って様々な活動が制限された1年となりました。模型界でも展示会等のリアルイベントは概ね中止。秋も終わったころコロナが一瞬落ち着いて一部の展示会は開催されたけれど私が参加を予定していた展示会は開催されず、所属しているクラブの月例会を除くと他のモデラーさんに作品を直に見ていただく機会はありませんでした。それがモチベーションに影響したのか、今年の完成品は 1/12JKビネットが4点と、お世辞にも多いとは言えない数字。まあ今年は7月に頸椎ヘルニアによる重度の神経痛で1ヶ月寝込んだし、前後の体調不良を加えると2ヶ月と少し模型弄れてないのでやむを得ない面もありました。それでは以下、順を追って今年の完成品を振り返ります。

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1/12 ビネット
街で中学時代の友達に出会った
2021/1/10 完成
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和室のなんちゃってJK(仮)
2021/2/14 完成
 
まず最初に完成したのは上写真・左の「街で中学時代の友達に出会った」です。この作品で初めてタミヤの情景テクスチャーペイントを使いました。そのお陰で電柱のコンクリートと地面のアスファルトが上手く表現できてとてもうれしかった。これからもどんどん新しい模型資材に挑戦して行こうと思います。次にできたのは右の「和室のなんちゃってJK(仮)」。このビネットは状況設定にムリがあって分かり難いし、コンプライアンス的にもあまり大っぴらにできない作品なので無かったことにしようと思っています。来年以降、フィギュアを入れ替えて別の作品にしてしまうかも知れません。 
 

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1/12 ビネット
パーカーファッションショー
2021/5/2 完成
1/12 ビネット
南口改札行き上りエスカレーター
2021/10/31 完成

続いて3作目は「パーカーファッションショー」。これは良い具合にキメ顔キメポーズのパーカーJKが2体揃ったので、ファッションショーのビネット構想が自然に浮かびました。1作目もそうだけど、複数のフィギュアを組み合わせた情景模型が今年の私のトレンドでした。そしてその集大成が4作目「南口改札行き上りエスカレーター」です。贅沢にも 1/12レジンフィギュアを3体使い、エスカレーターをスクラッチしました。高さ40cmあるので大きさ的には見栄えします。自分が参加する直近の展示会に出すつもりなので、是非見た方の生のご感想をお聞きしたいと思っています。

以上、私のこの1年の模型ライフをご紹介しましたが、皆さまの今年の模型ライフはいかがでしたでしょうか。コロナで暮らしが不自由になって早2年、最近はようやく下火になったと思ったら新しい株が出て来て戦々恐々。一方でワクチンの普及や飲み薬の登場なども伝えられています。新しくやって来る令和4年は是非とも従前の日常を取り戻し、リアル展示会等で皆さまとお会いできる様になることを祈願して今年1年の締めのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。



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